からっぽ

何の他愛もない意味もない文字群です。


小学生の頃から、自分には何か足りないような気がしていた。欠けてる気がしていた。
こころに穴が開いてる気がした。そもそも自分にこころがあるのかもよくわからなかった。
常にいい子にしていた。友達の前では無理矢理笑って喋っていた。
でも、親はいくら頑張っても褒めなかった。友達にはいじめられた。先輩にも男子にもいじめられた。
みんな、あたしがあたしを無理矢理演じているのに気付いていたんだろうか。


中学も、始めから失敗した。1年の時クラスに友達は一人もいなかった。本当に、ひとりも。
部活に入らなかったらあたしはどうなっていたんだろう。
保健室登校になった時期があった。
最近知ったけど、親は何度も学校に呼び出されて先生やスクールカウンセラーと話をしていたらしい。
部活で友達ができた。でもそれよりあたしはあたしを嫌う存在に怯えていた。
他の所でも、友達はいた。現実が無理ならネットで、と思って。
でもそれもほとんどうまくいかなかった。
だから二次元の世界に逃げたのかもしれない。アニメやゲームに夢中になった。
他の何も見えないように。それが余計こころの穴を広げるとわかっていても。


高校に入って、更にねじ曲がった。
部活に入った。半年でやめた。
軽い子を演じようとした。一年ももたなかった。
友達作りに躍起になった。ハブられた。
勉強はよくできた。でも3年には赤点を取るような存在になった。
唯一大事だと思っていたものがなくなった。自ら、自分のこころから排除した。
左腕を切りまくった。痛かった。気持ちよかった。
気付いたら泣くも笑うもわからなくなった。


今の自分が間違っているのは知っている。じゃあどこから間違えたのか。
嘘をつき始めてから?自分と向き合わなくなってから?逃げ出してから?自分を傷付け始めてから?
あたしが生まれた事が?存在そのものが?あたしを産んだ親が?誰が?何が?


答えは自分で見付けるしかないと。間違いを正せるのは自分しかいないと。それはなんとなくわかる。
でもやり方がわからない。
みんなはどうやって生きているんだろう。
全然わからない。